勇者特急マイトガイン #9

第9話 「恐怖のルーレット」

おおお、今回の舞人さんかっけー! ベタでもいい、気障でもいい、こういう熱い話が好き。ギャグはね……普遍的に笑えるものもあるにはありますが、やはし古くなるのが早いからなあ。

今回の敵はホイ・コウ・ロウとその部下マー・ボ・ジャン。あれ、チンジャオさんはリストラ? まあいいか。マーボさんの声は塩沢さんだよ! やっぱかっこいいなあ。背筋にクる悪役いうたら塩沢さんだよな。


そのマーボは、ギャンブルが得意。今日もカジノを開き、お金持ちを楽しませています。そのマーボが仕掛けたメインイベントがなんと! ネオ山手線ルーレット。どういうものかというと、ヌーベルトキオシティでも変わらずまあるい緑らしいネオ山手線に爆弾を仕掛けて暴走させ、その爆弾がどの駅で爆発するかに賭けるという物。下準備として、その辺を走っていたネオ山手線の運転車両に別の列車を強引につなぎ、コントロールを奪っています。これがまた無敵なんだよね。相変わらずホイさんとこのメカは優秀です。そしてまたお約束で、その車両にサリーたんが乗っています。

話は前後しますが、サリーたんは花屋でバイトしていました。よくやっているからと、店長からマーガレットの花束をもらいます。ついでに、何故か花占いの方法も。花びらを一枚一枚ちぎって、「スキ・キライ」とやるあれですね。んでまあ、その花束を持って電車に乗っているわけです。

んで、舞人さんです。そりゃもう会社の大事件です。手をこまねいている間にもネオ山手線は速度を上げ、脱線の危機が迫っています。浜田君の必死の分析により、暴走の原因と爆弾の性質が判りました。爆弾は、速度を緩めると爆発する。脱線して停止するのももちろんですが、それ以外でも無理に止めようとするとドッカーン!ってことですね。
舞人さんは直ちに現場に向かい、色々頑張ってみます。中に爆弾を積んでいるので、ネオ山手線を引っ張っている謎の車両には直接攻撃できない。ならばと単身乗り移って、敵車両を操作しようとするも、相手の完璧な武装によって近づけない。ネオ山手線側のコンピュータを弄って制御を回復しようとするも、すぐさまリカバーされてしまう。焦る舞人さん。もう一度、運転手に話を聞くと、ネオ山手線と敵車両とは謎のチューブでつながっていることが判りました。
「そうか、だったらそのチューブを切れば……!」
というわけで、接続されているネオ山手線の最後部から、電車が直線を走ってまっすぐになる瞬間を狙って目的のチューブを撃ち抜く作戦を思いつきました。浜田君にコクピットから狙ったのだと高さが合わないと言われ、さらりと「ならば台座の上に立てばいい」と。電車の速度は130キロオーバー。浜田君も「危険だ!」と止めますが。それしか方法がないとなれば、怯む舞人さんではありません。
しかし、敵もさるもの。ボール状のボムを後ろに流し、生身で外に立っている舞人さんを攻撃。繊細な照準合わせを必要とする場面で、舞人さんは腕を負傷してしまいます。電車が直線を走っている時間はわずか45秒。揺れる電車と、腕の痛みとで、なかなか定まらない照準。焦った浜田君が残り時間を告げます。そして、残り10秒のところで「ここだァーッ!」と一発。見事チューブを撃ち抜いたのでした。

冒頭で気障と書いたのはですね。サリーたんが不安に揺れるネオ山手線の中で、「舞人さんの気持ちを知る前に死にたくない!」と、もらったマーガレットで花占いを始めるのですよ。震える指で花びらを減らし、「キライ」とちぎって残ったのはあと2枚。残念な結果に思わず花を振り回すサリーたん。が。その振り回した花に、先刻書いた舞人の、敵の車両を狙った弾がかすってですね。花びらを一枚、散らしていったのでした。はい、自分でちぎったわけじゃないから、結果は変わりますよというお話です。クサいし、若干無理やりだけど、シチュエイションは綺麗なんだよね。見方によっては、舞人の気持ちが運命を変えたとも言える訳で。

閑話休題。ギャンブルが成立しなくなったカジノでは、マーボさんが大ブーイングを浴びていました。え、誰も当てられなかったってことで親の総取りじゃないの?(ぉぃ まあ、そうは問屋が卸さないわけで。サギだペテンだと騒ぐ客を、「黙れ豚どもめ!」と一喝。ああ、塩沢さんかっこいい。。「まだ終わっちゃいない。今度は貴様らの命を賭けてもらう!」と、客もろともロボに変形します。あ、書くの忘れてた。カジノは妙に中華っぽい飛行船として、空を優雅に漂っていたのですね。その飛行船が変形したです。そうだよね、まだマイトガイン出てないもんね。おお、これは人質を前に苦悩する舞人さんが見られるのか? とwktkしたのですが、残念、時間切れでしたw マーボさん、マイトガインを前にかっこつけようとしたその瞬間、コクピットにカジノの客たちが乗り込んできておしくらまんじゅうだ。制御を失った飛行船ロボは、なすすべもなくマイトガインに斬られてしまうのでした。ううむ、マーボさんが人質を盾に高笑いする様は見たかったなあ。

余談ですが、一応呼ばれたボンバーズ。舞人の呼びかけに答えて
「おう、力が有り余って爆発しそうだぜ!」
とか言いやがります。おい、ライオボンバー空気読め。舞人さんが爆発物をなんとかしようとキリキリしてる時にっ!

時間切れは残念でしたが、それでも、暴走列車と舞人さんの駆け引きは面白かったです。危険を顧みずマイトウイングの先端でライフルを構える舞人さんはえらいかっこよかったですよ。それに。手も足も出ずじりじりする舞人さんも、怪我して「くぅ……っ」ってなってる舞人さんも見れたし! 檜山さんの痛そうな声を愛でる会会員としても大満足でしたw あ、会員は随時募集中です!(ぉぃ