東のエデン 第1巻

東のエデン 第1巻

というわけで、ドラマCD目当てで買いますた。若板津の広島弁は若干景気よくw 登場場面も皆が希望にあふれているシーンだったので、なんか元気でかわいかったな。生活態度や対人面は全然変化ないですがw

お話は、咲とエデンメンバーとの出会いと、エデンサイト開発秘話、そしてエデンは何故「終わった」か、という辺りです。うーん、鬱屈なあ。。なんとなく感じたのは、一緒に世界を変えようとしている仲間な割には、みんなあんまし仲良くないなということ。なんだかこー、ぞれぞれがお互いに、相手に巻き込まれている。すごい技術も才能も確かに集まっているのに、どこか浮ついた感じ。咲の視点で物語は進むので、この雰囲気は咲のものなのかもしれないけれど。咲が、自分自身があやふやなまま世界を見ているから、平沢の語る変革はどこか御伽噺だし、現実を語る大杉には正論ながらも嫌悪感を抱くし。なんかちょっと、心に痛い話だった。咲は自分が何かしたいわけじゃなくて。ただ求められたからそこにいる。求められているものに自信があるわけでもなく、「私なんかに」できることがあるなら「付き合ってあげる」というスタンス。その態度は平沢の熱さにそぐわないし、かといって大杉ほど軽く流されてゆく勇気もない。今のままはイヤで、でも、何も出来ることがない。咲は、そんな女の子だ。

んで、DVDを見ました。CDとは話がつながっています。意外性の塊である滝沢と出会って、咲はすぐに心を開きます。咲にとって滝沢は、ここではないどこかに連れて行ってくれる人。卒業旅行で行ったアメリカもその「どこか」ではなかったけれど。アメリカ旅行は、滝沢という拾い物が出来た、ってとこなのかな。

それにしても、なるほど滝沢は王子さまだ。CDでたっぷり咲の鬱屈を味わってから見ると、えらいキラキラして見えるw 記憶を持たない王子さまは、咲やその仲間の背負う鬱屈とは無縁で、それだけで異世界の人のよう。「王子さま」は扉の向こうからやってくるものだものね。自分と同じ背景を持たない滝沢の前では、咲は自由になれるってことかな。

本編は4話くらいから見たんだっけか。とりあえず隙間は埋めたいので、今後も視聴予定。