ブラスレイター #9〜#14

うっうっうっ(涙)というわけでアルが死にました。これといったエピソードもなく。ブラッドとの過去バナとかないんかい。いっつも一緒にいて仲良さげだったけどぉお!

アルの死に様について語るには、まずウォルフの話をせないかん気がするので書きますが、ウォルフは融合体の強さを目の当たりにして、人間の強さに限界を感じてたってことでいいのかな。ベアトリスに誘惑されてコロリと堕ちてしまったような描写ですが、あれで一応仲間思いではあるんだよ。ザーギンが人間を滅ぼし、融合体の世界を作ると聞かされ。それを信じたから仲間を生き残れるイキモノに変えようとしたということだよな。もちろん、独りで堕ちるのが怖かったんだろうし。XATの一切合財を巻き込んだのは罪深いことではあるけれども。ベアトリスが吹聴したのは、強ければ生き残れるということ。だから、無差別に巻き込んでも信頼するやつらだけは自分の側に残せると思ったのかな。もっとも、自分の血でデモニアック化した人間は己の支配下に置けるようなので、野心があったウォルフは強い私兵が欲しかっただけかもしれないけれど。人の思惑はひとつではないし、助けてやりたかったというウォルフの言葉も嘘ばかりではないだろう。

でも、仲間たちはそれを望んでいなかった。アルもブラッドもウォルフに銃口を向ける。ジョセフのような融合体がいるからデモニアック化すなわち人としての死ではないのだけども。アルたちは、感染は死と同等だと感じた。一切説明はないんだけれども。アルやブラッドは以前から軍人ですが、死に場所を求めてXATに来た気がする。人殺しで生きてきたから、この先はせめて人を守って死にたい、とかなんとか。融合体なら殺すことに罪悪感はないしね。「いつでも死ぬ覚悟は出来ている」から、死ぬような事態をすんなり受け入れてしまったのかも。彼らにまだこの先守りたいものがあって。どうあっても生き延びたいと願っていたなら、結末はまた違うんじゃないかな。

最期のアルはえらいかっこいいです。覚悟を決めてしんがりを勤めるシーンも、ブラッドと最後のコンビネーションでウォルフに立ち向かうときも。檜山さんの痛そうな声を(ryとしても、ぞくぞくしながら堪能しましたw 何回見てもいいなあ。

他気に入ったシーンとしては、アマンダたちが弟の扱いについて憤慨しているとき、デモニアック化とはなんぞやという予想を語るとこかな。あそこを見ると、やっぱりアルたちは何かをあきらめてXATに来たんだなあと思います。

壮絶な最期を遂げたアルですが、ウォルフの執着で大変なことになります。それはまた、次回。来週からは4話ずつ放送だよー。