ホーム・スウィート・ホームの聴き直し。

何度かここでぼやいていますが、ドラマCDってほんと、自分の状態で聞こえ方が違うよなあと思って。檜山さん関係は特に、檜山さんが好きすぎて一部分だけ増幅されて刺さっちゃうことがあるんで、ほんとは買って即レビューはしない方がいいのかもしれない。
この話の場合は、冒頭の祐瑚が湫を怒鳴るシーン。怒られてるのは湫なんだけど、湫の怯えにシンクロしちゃって、そのまま聴いちゃった感があります。ドラマは湫を前に進ませていますが、自分だけなんか取り残されちゃってた模様。
んで、改めて聴いてみて。原作のエッセンスを凝縮した結果、内包されているものがより際立ったせいで、ちょっと難しくなっちゃったかな、と。常識の外にある関係だけどらぶらぶ、な話なんだけど、常識の外の部分に引っかかりを感じちゃうと読み間違える。それと、なんだろうな、作中では「身勝手」とか「わがまま」と表現されていますが、ひどく本音が剥き出しなので。あるのは知ってるけど認めたくない部分に色々刺さるよなー。以前書いた感想文は、痛かったのでそれをごまかすのに必死になっちゃった感があるです。


お話に突っ込み始めるとまた迷走しそうな気がするので、出演者の演技の話でも。
祐瑚@檜山さんは、今聴いたら思いの外可愛くてw 移ろう感情が全部ダダ漏れだからかな。正直すぎて誤解されるタイプ。その時々の感情を正確に言葉にするとヒドいことになる、の典型っつか。「みんな違ってみんないい」は、恋人関係にあったら普通は言わないんだけどw 今回聞き直してようやく、祐瑚が湫も和貴も両方本気で好きなのが判った。声の甘さが同程度だったw 和貴と別れて湫に八つ当たりするシーンはいいな。すごくいいな。強引でオレ様な祐瑚が、言葉だけは強気なまま、ぐずぐずに湫に甘えてる。少しだけ震えてるようなその声がたまんねーです。
冒頭の怒鳴るシーンは、よくよく聴いてみるとあれだね、和貴に翻弄されてる時のストレスが出ちゃったのかなあ、などと想像してみた。
湫@鳥海さんは、愛してることは確信してるけど愛されていることにいつまでも慣れない湫君を線が細い感じで。「あなたが幸せなら、自分が愛されてなくても幸せ」というのは、ほんとはとても強い思いなんだけど。表面の線が細いせいか、そんなこととてもできそうになく見えるw 相手を永遠に手放したくないなら、すべてを許すことができるっていうのは最強のカードなんだけどね。湫自身がそれに気付いて、ラストに「僕たちは、最高に幸せだった」って言う頃には、細いながらも凛とした雰囲気になりました。前聴いたときはすごく心配になったけど、改めて聴いたら大丈夫な感じ。
和貴@三木さんは、あくまで気位高く。「お前は来るよ」「その気があるから来たんだろ」「お前は、俺を選ぶよ」と、台詞は網を張る蜘蛛のようだけど。案外虚勢に聞こえるなあ。和貴に関しては、祐瑚の他にも恋人がいるという話が削られているので、三角関係がよりシビアになった感じ。台詞だけならからかうような言葉でも、ある種の重さが声にかかることによって、その裏の本気さが伝わってくる。CDの和貴は原作よりも祐瑚のことが好きかも。

前回の感想文では別録りがどうのとぶつくさ言ってたんですが、ごめんなさい、もう気にならないです。自分の中で感じた別の違和感を別録りのせいにしたかったんじゃないかと。申し訳ないす。まあ、別録りじゃなかったらどうなったのかな、というのは夢想しますけども。一緒にやることによる化学変化は面白いからね。

あと、柿原さんがいたw ようやく認識した。前回は脇まで聴いてる余裕がなかったw

一応、前回の感想文を貼り。
CD:http://d.hatena.ne.jp/honjo_hinata/20090312/1236834564
原作:http://d.hatena.ne.jp/honjo_hinata/20090314/1237004177
読み返すとすげー混乱してるなあw いやあ、お恥ずかしい。ようやく腑に落ちたので、このCDに関しては打ち止め。