グレイ・ゾーン

グレイ・ゾーン


キャスト:片岡亜久利(小杉十郎太)×香坂譲(櫻井孝宏)・由利潤一郎(三木眞一郎)他

先日暑苦しく書いたボーダーラインと同一世界のお話。あっちの主人公由利は、個性の強い脇として出ています。
んでもって、こっちのほうが時系列では後。向こうでチョイ役だった片岡亜久利と、その後輩の譲のお話です。シリーズとしてはこっちが先に出ています。

ううむ。こっち先に聴けばよかったのかなあ。。
面白いです。間違いなく。
でも、ボーダーラインとどうしても比べちゃう。由利のキャラが好みど真ん中すぎるんだ。
天才肌で常識とは無縁だけど中身はまっとう。んで、頭の回転がおっそろしく速いというのは。

グレイゾーンの主人公二人は、まあどっちも頭はいいんですけど、由利に比べたら真面目ですしね、判りやすく不器用。あとボーダーラインのトラウマwがひどくて、つい由利の過去を追ってしまった。なので、だいぶ不公平なレビューになります。

どうしても譲を危険に巻き込みたくない亜久利と、亜久利が好きすぎて相当な無茶をしながら追いかける譲。お互いを思ってるからこそすれ違っていく二人、なのですが、なんだろ、譲がおっとこまえなので「切ない」って感じじゃないです。譲、全然悩まないのでw いやもう内心びくびくなんですけど、前しか見てないから、そうだなあ、健気? いや、健気カテゴリに入れるには譲は強すぎるなw 
お互いがお互いを強く強く思い続けて、亜久利が譲に根負けする話です。恋愛バトルなんだな。ガチの殴り愛なので、いっそすがすがしい感じ。

由利はしょうがないんですがw もうひとり気になったのが、謎の美少年エイ。ああ、また性格が曲がった頭のいい人が。。まがまがしくて残酷なんだけど、ある意味ピュアで、さびしい子ども。そのおっそろしく回転の速い頭で、まるで子猫が獲物をいたぶりつくすかのように、「街」をかき回す。不気味な悪役なんですけど、退場のときのちょっとしたシーンで脆さが見えて、憎めないキャラになっている。エイも報われるといいなあ。

ああそうだ、エイに追い詰められて絶体絶命な状態からの一発逆転劇。あれはかっこよかったなー。エイも騙される迫真の演技! 亜久利のおっとこまえさがよく出てました。

この話には犬っぽいのと猫っぽいのが出てくるんですが、こっちは犬っぽい人たちの話なんだな。由利とかエイは猫。桂也さんもかな? えーと、私は猫派なので(笑)