BAD BOYS! えーちゃん

キャスト:ボー・ジョン・ビー(檜山修之)×矢崎栄吉(森川智之

もうやだバカすぎるwww 原作の剛しいらさんは、名前だけは古くから知っていて。この作者の作品はもうひとつ、「顔のない男」というのを聴いてるんですが、こっちもすごくよくてうっかり原作買いました。そして今回も原作をポチった。ちょっとね、CDだと色々減ってる気がしたので。

さておき、お話ですが。受の矢崎栄吉、通称えーちゃんは、元族のトラック運転手@35歳。しょっぱなからものすごいオヤジギャグの連発。35歳ってそんなにオヤジ……? という疑問はわきますが、まあBL世界だから。矢沢永吉のファンという設定なので、森川さん、無駄に舌を巻いています。超ノリノリw こんな設定なのでノンケなのかと思ったら、大昔に死んだ親友に操立てしているプラトニック・ホモでした。親友を愛するあまり彼の遺した息子をひきとり、本物の親子のように育て。名前も親友のをつけちゃったよ。ここまででも純情なのに、親友の墓前で息子にね、「(親友そっくりに育ったお前に)好きだって言って欲しい」ってお願いするんだぜ。どこの乙女だ馬鹿野郎w 森川さんが本当におっさんなので、ものすごくキモ恥ずかしいです。でもね、息子に愛してるって言われて、えぐえぐ号泣すると妙にかわいいんだよな。不思議!

そんなえーちゃんと攻@ボー・ジョン・ビー、「ジョンと呼んでください」とは、北海道で出会います。地元ヤンキーに絡まれてるところをえーちゃんが助けて、そのせいで妙になついてしまうという。またこのジョンがさ、ものすごくインチキ外人なのよ。アメリカ人の設定なのにドイツ由来の外来語が混ざるよ! まあその、かなりの日本通の設定なので、自分にとって発音しやすい外来語を選んでるのかもしれませんが、まあ、ルー語だよね。んで、このジョンが檜山さん。本人も巻末フリトで言ってましたが、紙一重でした。トーンは優しげなイケメン声、だけど言ってることは限りなくルー語。特に愛の囁きがさ、サムライだの研ぎ澄まされたカタナだのマイハニーだのLOVE MILKだの字面だけでも恥ずかしい単語ばっかりなので、かなりおろおろしました。受けてるえーちゃんの声はえらいかわいいし、萌えればいいのか笑えばいいのかw 後半、一応かっこいいシーンもあるんですけどね。実はケンカも強いので、バトルシーンはかっこよかったです。

この話では息子たちもカップルができていて、息子@鉄郎(攻)を野島健次さん、顔だけが取り柄のメシマズオカマ@五夢(受)を宮田さんが演じられています。宮田さん輝いてたなあ。顔だけきれいで守銭奴で毒舌なオカマの役。

えーちゃんは、死んじゃった親友鉄郎を愛するあまり、一生他の人を愛さないと誓っていて。ジョンの想いに応えて一度だけ体を許しますが、基本的には心に誓った相手が死んでもその愛を抱きしめていこうというタイプで。それがどうしてジョンに惚れたのか、というのが、ちょっと薄いよなー。CD聴いた限りでは。長年のプラトニックホモを覆す何かがあったのだろうけど、CDにはないんだよな。一応ジョンの真顔の口説きで、「死んだ人は何もしてくれませんよ」というのがあるんですけども、その台詞にどうやってえーちゃんが納得したのか、その辺は欲しかったなー。 よく聴けば、ジョンにはえーちゃんが惚れそうな要素はいっぱいあるので。

まあでもなんだろ、ジョンとえーちゃんの掛け合いがバカすぎるので。そこを聴きましょう。謎のたとえ話で進む会話がほんとおかしいです。