コイビト遊戯 ドラマCD Vol.1 南国ロマンス

コイビト遊戯ドラマCD Vol.1 南国ロマンス
キャスト:滝沢蓮(花山啓治)×藍川裕太(瀧川大輔)他

コイビト遊戯というゲームの派生CDです。滝沢×藍川編。ゲームはやっていないので、彼らがゲーム内でどんな物語を持っているかというのは知らないです。その上でGO。

物語は、晴れて恋人同士になった二人がちょっとバカンスしましょな感じ。強引で偉そうな攻と流され巻き込まれ型の受? のドキドキらぶらぶ旅行とは。

えーと。な、なんというロングスパンの演技。これね、最初聞いたときすごく扱いに困ったのね。ど、どの辺が南国でらぶらぶ? そりゃまあ滝沢→裕太の甘い台詞はいっぱいあるし、やることはやってるし、裕太も脇で絡んでくるキャラには滝沢への思いを吐露してはいるし、なのだが。どーにも滝沢が鬼畜攻に、そして裕太が怯えてるようにしか聞こえなかったのだ。噛み合ってない、この二人噛み合ってないよとなんだかすごい違和感だったんだけど、何回か聴いて謎が解けたよ。ラストシーンまで真のらぶらぶはお預けだったのだと。

ゲームのコイビト遊戯の噂はちらほらと。ヘンタイなんだって?(笑)各地のネタバレを見ると、男性向けエロの鬼畜方面をBLでもやってみましたな内容みたいスね。男性向け鬼畜エロは好物ですよ。BLも、紙媒体ならうきうき読んだことあるし。
まあそんなゲームの派生だそうなので、ゲーム内の滝沢はそれなりに鬼畜だったのだろうし、裕太はゲームという構造上、いろんな人に誘惑され、流されなきゃいけない子だったのだろう。
んでもってこの話は。グッドエンドのその後なのだろうけども、ゲーム中のそういう設定を引きずったままなのだろうなと予想しました。
最後に本音を告白しあうまで。お互いに対する不信感が、しこりのように真ん中に残ったままだったわけだ。

滝沢の台詞は甘いです。字面はな。独占欲剥き出して、すごく強引だけども。だけど、ラストの確認作業までは、強引さが際立つ感じ。受け取る裕太もどんな台詞も真に受けなくて、どこか腰が引けたままで。裕太がちゃんと滝沢の思いを受け止めないので、そんでもって下心があるはずの他人の誘いにほいほい餌付けされやがるので。滝沢も表面は穏やかな言葉を選んでいても、どこかおっかない。KOKIというオカマさん(でもバリ攻)が主にちょっかいをかけるんですが、彼に対する敵意は刺さるようだよ……。

エチシーンもそんなしこりが残ったままなのだ。ここまで性別受の設定のクセに性別受じゃない人というのは初めて聴いたかもw 滝沢の愛の囁きに応えているはずの台詞はどこか上の空で、喘ぎ声は微妙に痛々しいですよ。萌えるかって言われたら萌えないけど、(ぉぃ 次のトラックを聴けばまあ、ひとつの正解ではあるのだ。

裕太が滝沢を信じることが出来るのは、滝沢のとある告白を聞いてからです。「怖かったんだ」と裕太は言います。ずっと信じられなくて怖かったと。ゲームはやってないんでアレですが、ゲーム内で散々怖がらせたんだろうな、滝沢ってば。過激なセックスに怯えたんだから、セックスは愛の理由にならないのだ。こんなに欲情してるんだから愛してるんだという今までの滝沢の告白は、裕太に届くはずがない。
それがようやく届いて。ほっとした裕太の声はやっと、甘くなる。想いがやっと届いた滝沢の声も。

はー。BLCDでこんなにアタマ使ったの初めてだ(笑)声優さんたちがどこまで計算して演じてたのかは判んないですが、こんな考えオチって。もう(笑)ハードル高いよ! 危うくぶん投げるとこだったよwww 
ただまあ。設定が性別受なら性別受がいいですw ヤられちゃって感じたのでダイスキでいいです。腐女子の脳内にしか存在しないファンタジーな生き物ですが。できれば愛でてやってください。お願いしますー。