背徳のラブ・シック

背徳のラブ シック
 
キャスト:鳥海伸弥(小西克幸)×相原透(福山潤)・竜崎翔(鳥海浩輔)×羽鳥紘輝(杉田智和)・竜崎貴士(子安武人)他

こーのセックス盛りだくさん男!www んでも、性別受というよりゲイっぽい。ヤマジュン基準だけど。(ぉぃ 気だるげ美青年が「やらないか」。そんな話。

主人公の透は、まあなんつかセックス大好きなので、社長の愛人とかやってました。けど、年下のイケてるメンズに出会ったので、そっちを本命にすることにしましたと、そういう話かな。ああ、冒頭にヤマジュンとか書いちゃったから脳内で透=阿部さん・お相手の伸弥=道下君みたいな気分になってきた。「僕はね、ノンケだってホイホイ食べちゃうヤツなんだよ(はぁと)」っておい。阿部さんはあれでも受だしな。

のっけから社長とエチ、後始末しにきた先輩秘書とエチ、そして社長のお供で出かけていった先で出会った伸弥と、「夏だから」とばかりにセックス三昧だ。まあそんな透もですね、恋人は作ってみるけどうまくいかないの、という悩みがあるらしく。理由までは明かされませんが、セックス以外でも愛を確かめたい相手と、セックスさえあれば他に何にもいらないっぽい透と。「俺たちカラダだけなのかな」みたいな疑問を相手が抱いてうまくいかなくなる、みたいなことはありそうなセンかと。

でも、この夏出会った伸弥君は、そういう余計なリクツはいらない男だった。抱きあえれば幸せ、求められれば求められただけ愛されてると感じる、とても相性のいい相手だったというわけだ。

社長さんも物分りのいい男でですね、本命が出来たのならと、これといった修羅場もなくあっさり交際を認めます。オトナだ。透のことは気に入っていたようで、「幸せにしないと許さないぞ」とばかりに何かとちょっかいかけてはきますがw

このCDにはもう一組、社長の弟の翔と、彼が拾った紘輝との話も入っています。人懐こくてすごくやらしい猫みたいな紘輝を拾ったけれど、気まぐれで家に置いているうちに惚れてしまった。けどきっと、こんなに慣れているなら誰かの飼い猫だろうと思ったから、別れを切り出すけれど……みたいな。

なんていうか、幸せな話だよな。どんなことでも許される世界の話。取ったの取られただの、あいつの本当の気持ちだの、嫉妬だの疑念だのとは無縁の。みんないい感じにユルくて、好きだから全部許しちゃう、みたいな。お気楽なことで、と思わないでもないけれど、透にしろ社長にしろ、そして翔と紘輝にしろ、それなりに苦い経験もあってのことな気もするんだよ。CDとしては汁まみれなんですけど、キャラクターの気持ちはすごくさばさばとドライで。好きな人のことだから、何もかも全部許す、って、ほんとはすごく難しいことだよね。「好き」っていう気持ちだけを大事にしたら、許すのが一番いいはずなんだけど。どうしたって、思い通りにしたいとか思うもんじゃん。

透はいわゆる誘い受というヤツですが、自分の魅力も淫乱さも自覚していて、とても自分に正直だ。なんだかそれが逆に、すごく男らしい。カラダは受なんだけどね。欲しいものは欲しいと言う、そこに余計なプライドはいらなくて、欲しいんだから欲しいでいいだろって。その所作は自信に溢れていて、でも自然で、なんだかかっこいい。

福山さんはひたすら色っぽく。6歳年上の経験豊かな受をしっとりと演じてらっしゃいます。マジでなんか滴ってるよおい。ギアス見てこれ聴くとびっくりするし、そのあとブリーチ見てもびっくりする。うめぇ。あと、伸弥とくっつくまではフェロモンダダ漏れなんだけど、デキてからは落ち着いてるんだよね。飢えてたから手当たり次第誘ってたけど、本命見つけて落ち着きましたー、みたいな。その辺もすごいなと思った。
小西さんは若い役なので高め。伸弥ががっついてるけど焦っていないという結構不思議な役なんですが、無邪気な好青年をかわいらしく。
鳥海さんの攻と杉田さんの受は初めて聴いたです。杉田さん男らしーw 鳥海さんはおじさまでした。30歳の役なんだけど、経験豊富な感じでこー。

フリトも面白かった。福山さん、ガバガバておいw 801穴装備の受はそんなことあるはずないですよ? そして杉田さんの小話がすげー。とっさに思いついた話でオチがきれいって。なんか惚れるw