劇場版 天元突破グレンラガン 「紅蓮編」

劇場版グレンラガン 紅蓮篇 【通常版】

というわけで、見ましたよ。劇場ではただただ圧倒されて、なんだか判んないうちに終わってましたがw 今はテレビ版の復習も済んでて、ゆったり見られます。

劇場版はすっきりさっぱりとシモンの成長物語なのだな。テレビ版でカミナが死んだときは、早すぎるよバカー(泣)と思ったものですが、そりゃまあ映画でも悲しいんだけど、必要なステップかなと。
凝縮されたことで見えてきたのは、カミナサイドのシモンに対する依存というか。頼っていたのはシモンだけじゃなかったという部分。カミナは勢いだけは一人前だけど、実行力に欠けていて、がむしゃらだけど空回ってたんだなと。そこをシモンが支えていた、という辺りが、よりはっきりしています。かっこいいだけで出来てると思ってたけど、微妙にそうでもなかったw
自分が、あ、と思ったのは、ダイガンザンを地中に沈めるシーン。前に進めとしか言えないカミナを、シモンの機転が救う。テレビで見たときは部下に任せる大将の器の大きさなのかな、という感想でしたが、劇場版だとあの辺がカミナに足りない部分なのかな、なんて。
そういや、カミナはラガンに乗っていないんだよ、という当たり前のことが、なんかじんわりきました。確かに見つけたのはシモンで、カミナが「お前のものだ」と言うのは筋が通っているけれども。カミナが主人公の物語だったら、ラガンに乗るのはカミナなんだろうなと。カミナは判りやすいヒーローで、かっこよくて。だけど、主人公ではなかったんだなあ。いやまあ、当たり前なんだけどさ。本放送時はずっと、カミナ視点で見てたから。
ずっと二人で補い合っていくのかなと思ってたら、カミナが死んじゃって。当時は相当おろおろしましたが、上に書いたダイガンザンを沈める辺りで、シモンの卒業は間近だったんだなあと思えたのでした。

  • 「お前の信じる俺を信じろ」
  • 「俺の信じるお前を信じろ」
  • 「お前の信じるお前を信じろ」

やはしこの三つは秀逸だなあ。少しずつ、突き放して行ってる。死によってただ絆を断ち切ったんじゃなくて、ちゃんと手を離したんだなあ、とか思います。

復活シモンの名乗りはやはしうるっとしますね。OPで散々見たけど、涙を振り切って前をねめつけるとこ。劇場版だと、ヨーコさんの雄叫びもキた。

ヴィラルさんはかわいかったですw やはし、カミナとの最初の遭遇シーンはいいな。勝ってるのあそこだけなんだよねw そういや、マシンのパワーアップは出来ても変われないヴィラルと、成長できるカミナとシモンという対比もあるのかな? 獣人には螺旋力はないからね。
そういや、ダイガンザン"ドゥ"にちょっと笑った。ヴィラル語でドゥはIIなのかw ドゥドゥがIII。
アディーネさまに嬲られるところは声変わってました。新録なので当たり前だけど。
「私だけが生き残る……」は、この後を思っても切ないなあ。とことんまで生き残る人になっちゃったからさ。まあ、前向きに喜んでたけどw

紅蓮編はよくまとまっていました。改めてそう思います。しかし螺巌編どうするんだ?マジで。答えは週末には出るわけですが、なんかドキドキしてきた。紅蓮編では運良くあんまり切られていないヴィラルさんですが、ヤツはどうにも、カミナのライバルだからなあ。。残っているのはシモンとニアの物語で、そこにヴィラルはあんま関係ないから、減る事はあっても増えることはない気がするんだよね。まあ、ここ一番のインパクトを期待しようっと。