勇者特急マイトガイン #10

第10話「ミフネ大仏の御利益地獄」

ショーグンミフネは何をしたいのかよく判らない。言ってることはデカいんですが、具体性に欠けるというか。まあその、目立つのが目的と言われちゃうと返答に困るわけなんですが。

そんなわけで今度は、ヌーベルトキオシティに大仏を作りますよ。今度はカルト宗教です。うわあ、大丈夫なの放映時期的に、と思って調べてみましたが、あの教団はギリギリ、なんか珍妙な人たちがいるという認識の時期でした。歌って踊って選挙に出たりとか。ブームでしたよね新興宗教


さてさて、そのミフネが建てたミフネ大仏ですが、拝むとたいそうなご利益があるんだそうで。信者の証であるバッジを販売しています。開店セールで1万円のところを500円。
小沢警部が珍しくいいことを言いますよ。「お前らこいつらがやったことを忘れたのか!」と。そうなんだよね、ついこないだ街に大文字、いやさ太文字を書いてたよねこの人たち。まったくヌーベルトキオシティの住民はおおらかですな。
さて、そのご利益なんですけども。確かにありました。福引で一等賞が当たったり、絡んできたチンピラが突然倒れたり。でもね、壊れたATMから溢れたお金を黙って持って帰ったら普通に犯罪だと思うよ。そんな感じでわざとらしいご利益がありますが、そんなの当然ミフネ一味の仕業です。すごく人力です。今回の実行犯はハンゾウという人なのですが、その配下の虚無僧が大活躍です。しかし馬鹿だなあ、宗教は心を救うふりをするからいつまでも金がふんだくれるんじゃないかw 物理的に助かっちゃうと、それは宗教じゃなくて商売だと思いますよ。サービス業。

一応不審なやつらの不審な動きってことで、舞人さんも偵察に来ます。大仏の材質を調べ、問題ないようだとの判断を下す舞人さん。ちょっと待て、結構広い感じの交差点の真ん中に不審な建築物を作った時点で犯罪だろう。道路はみんなのものですよ。自分もところかまわず電車で駆けつけるから人のこと言えないってか。(ぉぃ

判りやすいご利益につられて、ミフネ大仏は大繁盛。バッヂも定価でガンガン売れます。ご利益が人力な以上、虚無僧の人件費で儲けがないような気もするんですが、まあ、悪の組織の下っ端構成員なんて基本タダ働きか。高給取りが明言されてるギャラクターなんてのもあるけど。
さておき、ミフネはお金をためてミフネ大仏を各地にいっぱい作り、それで何かするようです。

その頃サリーたんはどこぞの神社でおみくじを売っていました。ミフネ大仏のせいで閑古鳥が鳴いていましたが。

ミフネ大仏大盛況のニュースを見て、やっぱり何かが気になる舞人さん。実際戦った相手ですし、市民の皆さんほど楽観的にはなれませんよね。
というわけで、現地に乗り込みます。ざわめく信者。
「おお、旋風寺財閥の若き総帥、旋風寺舞人まで……!」
登場しただけでこれだよ。ミフネ悔しいっ。こないだ街を散々破壊しても誰も覚えててくれなかったのにっ。
バッヂを売りつけるハンゾウをさらっとスルーし、いつもはバッヂの代金1万円がガンガン放り込まれる賽銭箱に、仰々しく5円玉を投げ込み。祈る言葉は
「ショーグンミフネのような悪人がいなくなりますように」
だ。うわあ、容赦ねえ。
当然ハンゾウはキーキー怒りますよ。天罰が下るとか何とか。それに答えてさらに舞人さんてば、
「宝くじには当たったことあるけど、天罰には当たったことないな。一度どんなものか当たってみたいもんだね」アハハハハ……て。
おっかねえ、おっかねえよ旋風寺舞人。やっすいご利益につられただけとはいえ、信者のど真ん中でその言動。ハンゾウたちが宗教としてうまくやってたら、その場でリンチに遭っててもおかしくないですよ? また最後の笑い声がね、すーごい生意気なの。挑発を絵に描いたような声。ああもう、デフォルトが上から目線の金持ちはこれだから。
そしてなぜかこのシーンにぞくぞくしまくる私。ああ、なんか舞人さんに踏まれたい。無性に。

まあ、後はもういいです。(ぉぃ 舞人さんが天罰と称して虚無僧に襲われますが、華麗に撃退して敵陣に侵入、信者を馬鹿にしているハンゾウの声を録音して信者に暴露、キレたハンゾウが大仏から忍者ロボを取り出して暴れ、それをマイトガインが仕留めて終了。マイトガインはまた火責めに遭っていました。

後なんだろ、ああ、この世界では動輪剣のおもちゃを売っているみたいです。ぼんやり見てきたネタバレだと、何かの伏線?

次回はジョーさん再登場。予告を見るとサリーたんとジョーが出会う模様。三角関係?