勇者特急マイトガイン #11

第11話 「紅の翼!飛龍登場」

ジョーさんは面白いなあ。「べ、別にあんたのためにやったんじゃないんだからねっ」って素で言われると思わなかったわ。そしてやっぱり宿命のライバルは宿命にボコられる宿命な模様。がんばれジョー! 一応応援してる。

というわけで。ウォルフガングのじーさんが新ロボを開発したようです。ウォルフガング陣営はマイトガインの研究・模倣をする路線なんですかね。今回は、マイトウイングを研究して、同様の?超電導ジェットを完成させました。その名はソニック。ウォルフガングは早速ジョーにゴマをすって試運転をしてもらいます。ソニックコクピットは真っ赤なスポーツカー。操縦法も車のままです。ハンドルとギアチェンジでどれだけのことができるかって? 何でもできますよもちろん。
ウォルフガングに憎まれ口を叩きつつ、コクピットwktk顔のジョーさん。一通りいじってみて、「こいつは一級品だな」とご満悦です。勝手に名前も変えちゃうんだぜ。ジョー命名の新しい名前は飛龍。確かにこっちのがかっこいいかも。ソニック改め飛龍は、人型にも変形します。おおお、変形かっこいい! 正直、性能のいいメカを作るのはホイ・コウ・ロウのとこな気がするんですが、ロボとしてのかっこよさはウォルフガングに軍配が上がる気がします。ホイ・コウ・ロウのとこは結局商売なので、実用的だけどドリームが足りないよな。


さて、その頃舞人さんは。ネオ新宿駅の建築現場を視察していました。完成すると旋風寺家のタワーに匹敵する高層ビルになるんだそうで。なんだ、ヌーベルトキオシティは高さ規制でもあるのか? それとも経済的に旋風寺家の一国支配なのか? 鉄道王ってすごいんだね。舞人さんは「下々の者にまで気を配れる気さくな若社長」をやっておりました。あれ、素なのかな。素なんだろうな。スーツに着られてる風なせいもあって、上から目線の丁寧語に若干イラっとします。髪をかきあげる仕草の気障なことといったら。
番組を見てる限りだと、マイトガインとしての実績しか知らないからなあ。何でもできる子なので、出撃しないときはそれなりに社長業をやってるんだろうけども。

んで、その工事現場では、サリーたんが働いていました。危険な現場なので、給料もいいようです。「それに、舞人さんに逢えるかもしれないし……」と、胸をときめかせるサリーたん。そのチャンスは一応巡ってきたのですが、サリーたんがうっかりスパナを落っことしたことで水泡と化します。ちょ、サリーたんそれ危険すぎるよ! 高さが何mか知らないけど、既に完成した部分に大穴が空きかねない事故だよ! 「私、拾ってきます!」どころじゃないってば。……まあ、さすが旋風寺社製なのか、ビルは無事だったようですが。
スパナを拾って帰ってきたサリーたんは、舞人さんとすれ違います。そのまま待ってれば会えたんですけど、ニッカポッカにヘルメットな格好では乙女心が許さなかったようです。慌てて物陰に隠れるサリーたん。しかしそこはなんと、鉄骨の突端だったのです。あまりの高さに目が眩んだサリーたんは、気を失ってそこから落ちてしまいます。舞人さんは気づかない。あわや地面に激突か? というところに現れたのは、ジョーが操る飛龍でした。

華麗にサリーを受け止めたジョーは、そのまま彼女を助手席に乗せてしばしのランデブー。矢継ぎ早にお礼を言うサリーに、「べ、別に(ry」と返します。そっけない返事をした割には満更でもないのか、家まで送っていくことを提案しますが、勤労少女サリーたんに「バイト中だから」と断られてしまいました。しょんぼり。

月日は流れ、ついにネオ新宿駅は完成しました。視察の時に約束したとおり、完成披露パーティーには工事現場の皆様も招待されています。もちろん、サリーたんも。壇上で挨拶している途中、サリーたんを見つけて絶句する舞人さん。そして見つめ合う二人がキックオフ。(このネタもいい加減古いな)そこに割って入ったのは、もちろん飛龍です。こんな構図。

  • サリー:やめて! 私のために争わないで!
  • ジョー:俺はハンター、狙った獲物はどこまでも追い続けるぜ
  • 舞人:……そういえばそんな人いたなあ

ひどいよ舞人さん! おかげでジョーさんてば「俺はハンター」のくだりを3回も言う羽目になったじゃないか! まあね、ジョーにとってはただ一人の人でも、舞人さんに運命を感じてる人はいっぱいいるからね。いちいち覚えてられないよね。

まあでも、売られたケンカは買いますよ。晴れがましい落成式を邪魔されたことだし、出来立ての駅をぶっ壊されてもたまらないしね。ここの戦闘はかっこよかったです。息をつかせぬ鍔迫り合い、拮抗するふたつの力。飛龍って凄いんだなあ。ウォルフガングが自慢するだけあるわ。……と、思っていたのですが。
「ホーッホッホ! 真の敵はワシじゃあ!」
と現れたのは、そのウォルフガングのじーさんでした。ソニック改め飛龍は、自ら操るメガソニックの試作品だったのです。メカ屋らしく操縦もメカに任せることで、無敵の操縦術を得たようです。強力な武器に横槍を出されて苦戦するマイトガイン。その苦境を救ったのは、なんと飛龍でした。
「貴様は俺のプライドを傷つけた」
雇われって悲しいよな。一番凄いロボをもらえたと思ってたのに、それが当て馬だったなんて。素直にwktkした俺の純情を返せ。神聖なるライバルとの戦いを穢した罪は万死に値するのだ。
そんなわけで、怒り狂ったジョーの攻撃で、真打のはずのメガソニックはばっさりやられてしまいます。一応舞人さんは飛龍に応戦の構えを見せますが、落ち込んだジョーさんは戦わずに帰ってしまいました。うっうっ(涙)

実力では確かに拮抗しているはずなのに、LUCKの差が如実に出てしまったお話でした。重ねて言いますが、がんばれジョー! いつかまともに戦える日のために!(ぉぃ