勇者特急マイトガイン #17

第17話「完成!バトルボンバー」

長いこと修理中だったボンバーズも、ようやく復活の兆し。ほっとする舞人さんに、浜田君は更に嬉しいお知らせを。先に作ってあったホーンボンバーと、4体合体できるようにしたんですって。……まあ、支援ロボたちって不意打ちくらいにしか役に立ってないけどなあ。(ぉぃ


今回の敵はウォルフガング。冒頭に出てきてあっさりやられております。動輪剣白羽取りはいいアイデアだけどなあ。かっこいいし。いかんせん受け止めるには強度が足りなかった。負けたウォルフガングたちはすごすごと基地に戻ります。そして、ウォルフガングさんと部下のイッヒ・リーベ・ディッヒは寂しい夕餉です。一杯のかけそばならぬ一杯のカップラーメン(涙)ウォルフガング陣営はこれといった経済基盤を持たないため、度重なる敗北で資金が尽きたようです。「ロボットのパーツを売ってみては」と提案する部下たち。しかしウォルフガングは首を縦に振りません。「部下とロボットどっちが大事なんですか!」「もちろん……ロボットじゃ」嗚呼。冷たい上司の言葉に、部下たちはあきれて出て行ってしまいました。
一人になってしまっても、お金は稼がねばなりません。ウォルフガングはアルバイトをすることにしました。……旋風寺重工の青戸工場で。えーと。バイト程度の稼ぎでロボが作れるのか、とか、よりによって何故敵の本拠地で、とかツッコみたいことはいろいろありますが、ウォルフガングさん、どうも真面目に働いているようです。ホイとは大違いだな。せっかく敵の懐なのだし、色々盗もうとは思わんのだな。どうも、ウォルフガングは根っからのメカ屋なようで。黙々と、淡々と機械と向き合っているうちに、小さな幸せまで感じてしまっています。なにせマイトガインには及ばないとはいえ、自力でロボを作れる人ですから。電車の整備など朝飯前なのです。他のバイト君にも頼りにされて、なんだか生きがいを感じてしまっています。それでいいのか。世界征服はどうした。
今回のサリーたんは、青戸の工場に弁当を売りに来ていました。サリーたん、このバイト続ければいいのに。舞人さんだってたまに視察に来るだろうし。まあ、仕出し弁当は食わないだろうけど。でも、ここに来れば会えると判ってればホイホイ来るよきっと。
さて。変わり果てたウォルフガングの元に、かつての部下も訪れました。あきれて飛び出したものの、やっぱり部下たちはウォルフガングを慕っていたのです。さすが名前がI love youだけあるな。こっちは悪事を働いていましたが。ちょっと小金を稼いで上司の様子を見に行くと、上司は「地道が一番」とかほざきやがります。あなたの夢をあきらめないで。そう思った部下はあることを計画するのです。
ウォルフガングは、ある日青戸の工場長が古い電車を懐かしそうに眺めている現場に通りかかります。その電車……あしか号は、工場長が初めて作った電車なのです。今度その電車のさよなら運転が行われるということで、最終整備の様子を見に来ていたのでした。同年代のウォルフガングも、懐かしいですねなどと話を合わせます。工場長は、そんなウォルフガングにかつての同僚・伴の思い出を語るのでした。曰く、最初会社が作った設計図は速いけど安全性を無視したもので。伴さんはそれに異を唱え、会社を辞めてしまったのだそうです。「機械はいつでも直せるが、人の命は元には戻らない!」工場長も同意していたのですが、周りの勢いに押されて言えなかったと。その後あしか号は社長の命で安全重視になりましたが。伴さんとはその日別れたままなのだ、と。
工場長はウォルフガングに伴の面影を見たようですが。真相は判りませんw
そんなわけで、あしか号のさよなら運転の日がやってきます。晴れ晴れとした顔であしか号の雄姿を見守る工場長とウォルフガング。ところが、そこに終点で謎のロボが暴れているという報告が入ります。そうです、ウォルフガングの部下たちが、未完成だった新ロボを完成させ、上司の目を覚まさせるべく出撃してきたのでした。舞人さんは当然マイトガインで出ます。そして、工場長は、逃げ遅れた人たちを救うためにあしか号で終点の駅へ向かうのです。ウォルフガングもその電車に乗り込みました。部下の待つ場所に行かねばなりません。
舞人さんは例によって縦一文字斬りを繰り出しますが、やはり白羽取りで取られてしまいました。前回と同じように力押しでぶった斬ろうとしますが、そこは敵も心得ていて、ロボを強化しています。動輪剣を奪われ、倒れかけたマイトガインに力強い味方が現れました。ボンバーズたちの修理が終わったんですね。4体合体してバトルボンバーになったボンバーズですが、まあ、あんまり役には立ちません。(ぉぃ 今回ロボ戦やってるヒマないし。ですが、味方が現れ気力を取り戻したマイトガインが新必殺技を決めました。その名も十文字斬り。縦でダメなら横に斬るのはまあ、道理ですな。
大事なロボを勝手に動かした挙句やっぱり壊されてしまったイッヒ・リーベ・ディッヒ。失意の中、ウォルフガングが帰ってきます。そして意気消沈した部下たちに、「いいんだよ」と言いました。「ロボはまた作ればいいけど、お前たちは一人ずつしかいないから」と。ウォルフガングさん、工場長の言葉が沁みたようです。かくて、元の鞘に納まり。ウォルフガングたちはいっそうの精進を誓うのでした。……世界征服に向けて。
やー、イイハナシダナー。おっさん同士のほのかな友情、そして上司と部下の絆。……舞人さんは? まあ、たまにはこんな話もいいさ。