勇者特急マイトガイン #20

第20話「うごめく巨大な悪の影」

ふう、追いついた。溜めるとしんどいからなあ。
そんなわけで新章突入でございます。今回はどっちかいうと導入+まとめな感じなのかな。
冒頭、死んだはずの両親に出会い、嬉しそうに駆け寄る舞人さん。が、しかし、その胸に飛び込もうとした瞬間幻想が破れる音が。……夢でした。やーもー、こういうの見せられちゃうとさ。舞人さんも歳相応の子供なんだなあと思うともう、なんかちょっとうるっとしますよ。ごめんね無神経とか言って。いっぱいいっぱいなんだよな、いろいろ。


なんでそんな夢を見ちゃったかというと、今日はご両親の命日だったのです。朝食中、静かな声で両親の思い出を語る舞人さん。そして想いは命日当日へと飛ぶのでした。
ご両親の死因は一応事故です。乗ってたネオ新幹線が脱線し、大破したようです。危篤状態で舞人さんと会ったパパンはこう言い残します。
「巨大な悪が……迫っている……」
そして幼い舞人さんに世界の平和を託し、息を引き取ったのでした。目の前で事切れた父親にすがって涙する舞人さん。しかし、ふと目線を上げたその先には、既に亡骸となった母の姿が……。うっうっ。せつねぇ。
舞人さん一行は、その両親のお墓参りに向かいます。……墓デカい。何かのモニュメントのようだ。なんとなく犯人はじーさまのような気がします。墓前で父に語りかける舞人さん。すると、その声に答えが返ってきました。「……父さん!?」驚く舞人さんの前に姿を現したのは、裕次郎じーさんでした。「ホッホ、どうじゃ似てるじゃろ」っておいじーさん、やっていい冗談と悪い冗談がだな。……まああのじーさまに区別はないだろうな。
しんみりした雰囲気が一転、じーさまのペースです。能天気なノリのまま、近所の茶店へ。もちろんそこではサリーたんがバイトしています。あ、でも一応2週間ぶりなんだ。久しぶり! 久しぶりに出会った二人はアイコンタクトでもじもじ。しかし空気を読まないじーさんがサリーたんを口説き始めますよ。「紹介せい」と言われてさらっと紹介する舞人さんは、じーさまの扱いには慣れているようです。
まあでも、一応命日らしくじーさまの口からもパパンの思い出が語られます。舞人さんが生まれる前のお話。曰く、パパンは一時期家を出奔してさすらいの正義の味方をやってたそうで。旅先で出会ったママンと結ばれ、舞人さんが産まれる3ヶ月前に帰ってきたのだそうです。どうも、何か思うところがあったらしく。帰ってきたパパンはじーさまに内緒で勇者特急隊を作り上げたという話でした。
お墓参りの帰り道、浜田君が見せたいものがあるからと青戸の工場に誘います。なんやらまた新しいロボを作っていますよ。そして、工場長からはパパンの壮大な計画も聞かされます。ロボの基地であるマイトステーションは、最終的には空を飛ぶんだそうですよ。地球のどこでも数分で着いちゃう以上、あんま必要ない気がしないでもないんですが、舞人さんは素直に驚きます。パパンにマイトガインを見せたかったと言う舞人さん。見せてやろうと言う青戸の工場長。ええっ、まさか蘇らせたの? ……違いましたw その手の技術は先週舞人さんが警鐘を鳴らしたところですし。単純に、浜田君がまとめた「勇者特急隊激闘の記録」を両親の写真に見せようという意味でした。いつもの合体BGM「レッツマイトガイン」に乗せて、今までの戦闘のダイジェスト(というか、合体バンク集w)が流れます。おお、フルコーラスw 皆さん浜田君に拍手喝采です。
とまあ、全体的にのんびりしんみりした展開だったのですが、ここで事件です。何者かが工場に侵入したのです。一応、しんみり命日を過ごす舞人さんたちの周りに不審人物の影がちらついてはいたのですけどね、そいつが馬脚を現しました。今まで戦った悪人グループの誰かの手先か? と犯人に問う舞人さん。しかし犯人は、バカにしたように笑って否定します。「俺はな……」とうっかり口を滑らせそうになったところで、突然男が発火・炎上。呆然とする舞人さん。どうやら彼のボスが口を封じたようです。冷酷な笑いを浮かべる口元は見慣れない顔。さて、こいつは誰なんだ! というところで、次回に続く。

次回はウォルフガングのじーさんに不穏な気配。今回出たいかにも悪い人の正体も明かされそうですよ。