勇者特急マイトガイン #29

第29話「勇者の休日」

次回予告でラブいちゃわっふるしてたサリーたんとのデート回。今回の作画はまたずいぶんキラッキラだなあ。。まつ毛ばっさばさw

車の中でいずみさんに予定を訊きつつ、どこか遠い目の舞人さん。今にもため息がこぼれそうな。運転席の青木さんが「お疲れなのでは」と気遣いますが、舞人さんはそんなことないよと答えます。若いからね、と周囲は納得した風ですが、それでも日々の激務は心配な模様。まだ弱冠15歳ですもの。平和の使者だけじゃなく、大会社の社長さんでもあるのだし。

今回の敵はカトリーヌ・ビトン。こちらは暑いのなんのと部下にわがまま言い放題です。オードリーが何かを支度しているのにも、ぎゃあぎゃあツッコんでいます。オードリーはこんなわがままなご主人様のために、涼しい別荘を造ろうとしているのですが。ビトンはオードリーが一見関係ない作業をするたびに大騒ぎです。あーうるせえ。オードリーってマゾなの?


その頃。舞人さんの屋敷では浜田君青木さんいずみさんたちがこちらも何かを画策中。「舞人さん、きっとびっくりしますよ」と、なにやら楽しそう。やがて朝食に呼ばれた舞人さんは、突然鳴り響くクラッカーの音に目をぱちくり。方々から「おめでとう!」と声をかけられ、テーブルには豪華なケーキがありました。そうか、この日は舞人さんの誕生日なのだな。舞人さん、16歳になったようです。おおお、おめでとー!
皆からの誕生日プレゼントは、今までよく頑張りましたの感謝状。なんだその肩たたき券的な代物は、と思ったのですが、本命のプレゼントはそれではなく。今日は一日、普通の高校生として自由に過ごしてくださいね、というものだったのです。それは受け取れない、だって何が起きるか判らないし、と言う舞人さんですが、皆に説得されます。「俺たちのこと信用してねーのかよーう」とか言ってるライオボンバーかわいいw 舞人さんは、そんなみんなの温かい気持ちを受けて、お休みを取ることにしたのでした。

さて。舞人さんは一人、ふらりとどこかへ向かいました。バスの中の学生たちと歳は変わらないはずなのですが、彼らを眺める舞人さんの表情はどこか懐かしげで。両親が死んでからの激動の日々を思わせます。舞人さんの人間関係は主に職場でできているので、舞人さんが抜けたあとを埋めるため、彼の休日につきあえる人はいません。休んだけれど、さりとて特別することもなく。草原に寝転んでぼんやりしています。舞人さんが向かったのは、父親との思い出の場所。仲良く遊んだ回想はちょっぴりで、すぐに死の間際の回想になっちゃうのが切ない。やっぱ疲れてるよ舞人さん。地球を守るという重圧を思ってか、少し苛立った風に湖に石を投げる舞人さんです。
と、そこへ、バイト中のサリーたんが通りかかりました。今回のサリーたんはアイスキャンディ売り。自転車を引きながら歩いてきたら、水際に佇む舞人さんを見つけたのでした。「こんなところにいるわけないって思ったけど、もしかしたら、って……」舞人さん、以前のネオ新宿駅の落成式に比べれば反応は薄めですが、サリーに会えて嬉しそう。特にすることもなかったし、とサリーたんのバイトを手伝うことにしました。「君の席はここだよ」と、古めかしい自転車の座席の前のバーを指しますが、そんなとこ座ったら尻は痛くないのか? でもでも、舞人さんの腕の中、サリーたんはドッキドキです。「しっかり掴まってて!」もちろんですとも。あんなとこ不安定すぎて掴まらなきゃ座ってられんわい。まさか舞人さん……計画通り? 舞人さんは鈍いんだかタラシなんだかよく判んないです。

そんな中、オードリー作・ビトンの別荘が完成しましたよ。真夏の海辺にでっかい氷のキャッスルが。ビトンも城の中で涼んでるだけならいいものを、浜辺の人たちを焼き殺さんばかりの熱波を浴びせだしたからさあ大変。しょうがないので勇者特急隊出動です。ただし、舞人さん抜きで。
舞人さんが最初プレゼントを固辞したのもしょうがないというか。みんな健気だけど歯が立たないよう。ガインの一人合体とはいえ、マイトガインもいるのに。浜田君は舞人さんを呼ぼうとしますが、いずみさんがそれを止めます。ギリギリまで、自分たちだけで頑張ってみようと。

その舞人さんは、サリーたんと公園でアイスキャンディを売っていました。店じまいし、しばし歓談。舞人さんはよく働いてえらいね、とサリーたんに言いますが、サリーたんは首を振ります。何度もくじけそうになったけど、家族や周りのみんなが励ましてくれるから頑張れた、と。それを聞いて舞人さんも、自分も一人で戦ってきた訳じゃないな、と思います。確かに最前線は舞人さんで、今も舞人さんがいないとどーにもならない状況ではありますが。皆のバックアップがあってこそですよね。
というわけで、どーにもならない浜田君から、ようやく連絡が入ります。ビトンのロボ、相変わらず子どもの落書きみたいなのに強いんです。晴れ晴れとした表情で、サリーたんに別れを告げる舞人さん。「今日は僕の誕生日だったんだ。君に会えたのは、プレゼントだったのかもしれないね」と言い置いて。果てしなく気障ですが、サリーたんは瞳うるうるです。

さてさて、場面は事件現場に。とうとうマイトガインも冷凍弾にやられて大ピンチ。と、そこへ、轟音とともにドリル特急登場! ええ、ビトンの別荘をブチ抜いて。水の上の氷の楼閣など、一発でドンガラガッシャンです。ビトンは当然プンスカ怒ります。まあ、そんなのに構わずGマイトガインに合体するわけですが。今回のロボはピンクのペンギン。そこそこ強いんですけど、かわいらしいピンクのペンギンがGマイトガインに馬乗りになって腕だか羽だかでポカポカやってる様はシュールだ。
やや苦戦しましたが、Gマイトガインになってしまえばこっちのもので。真っ向唐竹割りでキメ。危なげないですなあ。

次回は、パープルにすべてを奪われてしまったホイさんたちが登場です。ブラックガインの時はにくそかったけど、ああなっちゃうと可哀想だなあ。。