勇者特急マイトガイン #32

第32話「弾丸特急マイトガンナー」

遅れておりますが頑張ります。年末は通常放送が1週くらい休みになるし、追いつくぞ。

のっけから謎の男が熟女 聖母マリアとキリストの絵を見てハァハァしています。……何事? ちょっとゴツいけどなかなかイケメンなのに残念だ。この残念な美形が今回の話の主人公のようなそうでないような。

以前ジョーさんが盛大にツンデレった時にチラ見せしていたマイトガンナーが完成したようです。おお、お前ロボットだったのか。超AI搭載なのね。勇者特急隊で一番の末っ子、なかなかナマイキです。ライオボンバー辺りとはきゃっきゃケンカしそうですね。サイズがサイズだけに、本気でケンカされると大事ですが。シミュレーションをパーフェクトにこなして得意げなマイトガンナーかわいい。


さてさて、冒頭の不審な男ですが、どうやらスナイパーだったようです。名前はユリウス。名もなき賞金稼ぎさんが説明してくれました。賞金稼ぎさんはユリウスを狙いますが、さすがはスナイパー、殺気には敏感なようでとっさに躱し。しかし、殺気以外には鈍感らしくてふらふらと車道に出て車にはねられてしまいました。なんと、舞人さんのリムジンに。ユリウスさんが無傷っぽいから大事にはなりませんでしたが、場合によってはマスコミが黙っていませんよ? 街の人も「でっかい車をいつまでも停めてんじゃねぇよ!」って、ツッコむところはそこなのかよ。舞人さんは当然降りてきて介抱しようとしますが、ユリウスさんはそれを断ってまたふらふらと去ってしまいました。まあ、すねに傷のある身ですし、病院はそうそう行けないのかも。

場面変わってこちらはエグゼブさんの所。ウォルフガングのじーさんがプンスカ怒っています。曰く、何故ワシが出撃してはいかんのかと。エグゼブさんは、マイトガインを倒すのはジョーの役目だ、お前は黙ってロボだけ作れと突っぱねます。ウォルフガングはギリギリと歯ぎしり。自分が作ったロボに乗って、自分の手でマイトガインを倒したい。それは彼の悲願なようです。まあ確かに、飛龍の時もジョーさんの邪魔して怒られてたなあ。せっかくエグゼブさんが好きなだけロボ作っていいって言ってくれてるのに、全部自分でやらないと気が済まないみたいです。

そんなウォルフガングですが。自ら戦えない憂さを街のゲーセンで晴らします。マイトガイン、格ゲーにもなってるのか! どこが開発してるんだ。ゲーム内でマイトガインをフルボッコにし、ガキどもに褒めそやされてご満悦のウォルフガング。その勢いで、エグゼブにナイショでマイトガインを倒すことを誓います。浮かれて街を歩いていると、なにやら殺気が。辺りを見回すと、賞金稼ぎに狙われていたユリウスさんが華麗に賞金稼ぎの頭を撃ち抜くところでした。ユリウスさんの腕の見事さに「これで勝つる!」と思ったウォルフガングは急いで彼を追うのです。

ふらふらしていたユリウスさんの目的は、ひどく古い真空管を買うことでした。ネオアキハバラ(なのか?)のマニヤックな店で尋ねるも、該当の品は置いていません。ユリウスさんはオーディオマニアか何かか。インターネッツで売ってはおらんのか。クレカがないからダメか。さておき、落胆したユリウスさんをどうにかしてウォルフガングさんが捕まえたようです。何やらビルの屋上で、よくない頼み事をしています。なんでも、この時間に飛んでくるとあるものを撃ってくれと。果たして飛んできた物は、舞人さん操るマイトウィングでした。相当な遠距離からマイトウイングの翼を撃ち抜くユリウスさん。ウォルフガングは大はしゃぎですが、ユリウスさんは陰鬱に「約束の物は例の場所で」と言い置いて去ってしまいました。

さて、撃たれた舞人さんですけども。浜田君が弾痕を調べ、それがユリウスさんの撃った弾だと突き止めます。渡されたユリウスさんの写真を見て、びっくりする舞人さん。そりゃまあ、さっき自分がはねた人が自分を狙ってくるとはね。恨むようには見えなかったのに、いやいや俺が勇者特急隊なのはナイショだし、と色々ぐるぐるした様子。舞人さんが動揺をごまかすと、浜田君はあっさり引き下がります。「そうだよね、生きているはずないんだ」え? なんでも、ユリウスさんは100年前に活躍した暗殺者で。今生きているはずがないそうです。いやでも、俺さっき会ったし、とぐるぐるする舞人さん。浜田君は「人造人間だっていう噂もあるけど、まさかそんな技術は100年前にはないだろう」と言います。「人造……人間……」と呟く舞人さんは、腑に落ちたのでしょうか。

ウォルフガングさんは、廃墟をうろうろしていました。ユリウスさんと会うためです。ユリウスさんは物陰でぐったりと座り込んでいました。そのユリウスさんにウォルフガングが手渡したのは、古い真空管。ユリウスさんが探していたあれですね。さすがメカ屋、持ってるなあ。この場合持ってたのはエグゼブさんか? ユリウスさんは真空管を受け取ると、おもむろに服をまくり上げます。体で返すにしたって野外はどうよ、と思っていたら、胸の一部が開きました。おおお。やはりユリウスさんは人造人間だったのです。何しろ機体が古いので、パーツも古いものしか合わないってことなんでしょうね。ふらふらだったのは、真空管の寿命のせいだったようです。一応元気になったはずのユリウスさん、でも、浮かない顔です。「永遠の命なんて素晴らしい」と言うウォルフガングさんに、「花を見て美しいとも思えない殺人機械のどこがいいんだ」と怒ります。そんなユリウスに、ウォルフガングは言うのです。「自分の存在に疑問を持つようになったら、それはもう人間と同じなんじゃないのか」と。

えー、ユリウスさんの話が長いので忘れがちですが、今回は何しろマイトガンナーのお披露目なのです。ロボ戦はやらなくちゃいけません。というわけで、ウォルフガングさんはエグゼブにナイショでロボを持ち出して暴れます。駆けつけるマイトウィングとガイン。久しぶりにマイトガインで戦いますが、追い詰められてしまいます。「動きを止めたらお前の最後じゃ!」というウォルフガングの台詞の意味は? その通りにマイトガインが倒れると、遥か遠方からコクピットに向かって銃弾が! 幸いにも弾はわずかにそれ、舞人さんの左腕を抉ります。「まさか地面が割れるとは……」そう、撃ったのはユリウスさんでした。怪我のせいで上手く操縦出来ない舞人さんを、ウォルフガングが責め立てます。一方で、ユリウスが機会を窺っています。「お前には何の恨みもないが……これも仕事だ」再び倒れたマイトガインに、銃弾を放つユリウス。しかし、その弾ごと吹っ飛ばすように、背後からすごいビームが飛んできました。「マイトガンナー!」そうです末っ子です。さすが新メカはピンチにやってきます。でもやっぱり、単体だと弱いけどw グレートマイトガインになったあとは、難なく勝ちました。

すごいビームで吹っ飛ばされたユリウスさんは、せっかく真空管を入れ替えて元気になったのに、腕の中身が露出したりと大怪我です。そのビームがひん曲げた工場の煙突を眺めて感慨深げ。ここら辺、映像で判ってくれという感じなので難しいんですが、初めて依頼を果たせなかったユリウスさんは、イレギュラーを起こせたことで自分が人間に近づけたと思ったのかな? 曲がった工場の煙突は無事だったものと重なって十字架に見え。ユリウスさんはその方向へふらふらと歩いて行きました。冒頭で聖母マリアにハァハァしていたのは、命へのあこがれってことなのかなあ。。いえ、ハァハァしてたのは、体調不良のせいなんですけども。

まあなんというか、尺が足りないっつか新メカ登場時にあんまむつかしい話をやるなよっつか。テーマ自体は好きなので、ちょっともったいないなあ。。

次回はビトン回なのできっとお笑いですw