勇者特急マイトガイン #35

第35話「決戦! 轟龍vsグレート」

ジョーさんがデレたー!(笑)まあ、ジョーさんはダークヒーローですから。どうもディスガイア2のせいでダークヒーロー(笑)と表記したくなりますが。(笑)がついてても問題ないか。ジョーさんだし。どうでもいい話ですが、檜山さんの携帯の予測変換に(笑)があったということで、(笑)増量でお送りします(笑)


さて、そのジョーさんですが、初っぱなからエグゼブさんに呼び出しを食らっています。素行不良で職員室です。「いつになったらマイトガインを倒すんだ!」と叱られています。ですが、ジョーさんは涼しい顔。「他人の指図は受けないぜ!」とか言ってます。エグゼブさんにしてみれば、誰のおかげでおまんま食えてるんだ、ってなとこですが、ジョーさんの中ではこないだ隕石が落ちるの落ちないのの時に一回デレてしまったので、倒したいとは思うけどさほどの憎悪はなくなっているような気がします。なんだろ、スポーツ的な? 少なくともあのときみたいな悪鬼の形相はしていません。

雇われの悲哀を味わっているジョーさんとは違い、舞人さんは優雅に朝御飯です。金持ちといえば無駄に長いテーブルな訳ですが、舞人さんが誕生日席に座り、浜田君がその向かいに、となると、会話するのも一苦労な気がするんですがその辺どうなの? てゆか、友人をそんな下座に置いていいの? ま、どうでもいいですが。食事は終わり、食後のデザートはイチゴ大福です。高坏に山盛り摘んでありますが、たぶん金持ちだから全部食うわけじゃないんだろうな。「わぁ、これ、大好物なんだー」とサモハン食い*1してますけども。青木さんの「お父様もこれが大好物で……」という話題から話は巨大な悪へ。マイトガイン界では「巨大な悪」はすっかり固有名詞です。そうそう、お父上と舞人さんは女子の好みも似ているんだそうで、サリーたんは母上にそっくりなんだそうです。……マザコン? さておき、決意を新たにする舞人さんですが、そんなにかっこつけてナプキン外されてもなあ。

今回のサリーたんですが、花売り娘でした。夜の街で花売りとは破廉恥な!(ぉぃ 子供番組でそんな破廉恥はないわけですが(笑)危険には変わりなく、案の定チンピラに絡まれています。路地裏に連れ込まれ、あわやという時に現れたのは……舞人さん! ではなくジョーさんです。うっひょぉ、薔薇咥えてるよ! どうしたの? おなか空いたの? てゆかそれ、サリーたんの商売道具じゃ。地べたに落ちた花は売り物にならんかもだけど。さておき、ジョーさんの花言葉講座。

「貴様ら、薔薇の花言葉は知っているか?」
「し、知るかよ!」
「バカは死ななきゃ治らない、だ」

えええ! そうだったの! 誕生日に深紅の薔薇を歳の数だけもらったら、その数だけ死ななきゃ駄目ですかね? どうしよう、クロコダイルオルフェノクじゃないから命はひとつしかないよ。
そんな風に薔薇を台無しにしたジョーさんですが、口にした薔薇を空高く投げ上げます。ふわりと夜空に舞う赤い薔薇。そしてその薔薇が落ちるまでの間に華麗にチンピラをやっつけるのです。き、気障い。かっこいいけど。

せっかく助けたサリーたんですが、話すのは舞人のことばっかりだ。ジョーさんの心中を思うと胸が痛いぜ。ここでジョーさんは、舞人さんの両親が事故で亡くなっていることを知ります。自分だけが不幸で恵まれなくて、だから世界に復讐してやる! と思っていたジョーさんにとっては、そこそこインパクトがあったようです。意外な共通項に、運命感じちゃってたりするかも。いや、運命はもう感じてるのか。「だが、マイトガインは倒すべき敵だ」とは言いますが。そういえば、先刻のチンピラとのバトルで父親の形見らしき時計が壊れてしまいました。サリーたんは済まなそうに謝りますが、その時計が割れたことで、中に仕込まれていたマイクロチップを発見するのです。

さっそくジョーさんは、それを持ってウォルフガングの元へ。二人はすげー仲悪かった気がするんですが、その辺の小競り合いは映ってないところで済ませたんでしょう。ウォルフガングさんも科学者の端くれ、興味深いデータの前では個人的感情は捨てるようです。マイクロチップの中身は、画期的なロボットのオペレーションシステム。なんでも、その技術のおかげでAR社というのが一大企業にのし上がったらしいです。ウォルフガングさん、このデータについては思うところがある様子。曰く、これを作った宍戸博士にはお世話になった、だが、ある日突然行方不明になってしまい、その行方は自分も気になっている、と。ジョーさんがこのデータを持っていたことで、何か知っているかと詰め寄ります。それにはジョーさんが一言「親父は死んだ。利用されて、殺されたんだ」と答え。ウォルフガングさんはすべてを悟ります。「あれほどの科学者を殺すなど……科学者をナメるとどうなるか思い知らせてやる」と、いつになく燃えだしましたよ。作画も三割増しかっこいいです。

「父の敵を取る前に、あいつを倒しておかなければ……」ジョーさんは、港で舞人さんを待ちます。舞人さんも急いで出撃。マイトカイザーとマイトガインが轟龍と対峙します。そして、Gマイトガインに合体。真剣勝負の幕が上がります。

「轟龍とGマイトガインのパワーは互角! しかし、決定的な差がある! それは……パイロットの腕だ!」
「お前みたいに力に溺れた奴に、正義の力が負けるわけにはいかないんだ!」

熱いぜ。が、戦況はやはり轟龍がやや有利か。必殺の真っ向唐竹割もかわされてしまったし。気合い一発、マイトガインは海に投げ込まれてしまいました。一息つくジョーさんの元に、ウォルフガングから通信が。ウォルフガングさん、AR社のことを調べていたんですね。「これを見ろ。こいつがお前の父親を殺した犯人だ」と見せられた映像に映っていたのは……エグゼブ! 憎き父の仇の手先となってマイトガインと戦っていた事実に、ジョーさんは愕然とします。ぶるぶると震え、握りしめられた拳が痛々しいです。追い打ちをかけるように、舞人の両親を殺したのもこのエグゼブだという情報が。ジョーさんは、混乱したままバトルをやめようとするのですが、そこにエグゼブから通信が入るのです。「もう気まぐれを起こさないよう、轟龍には爆弾を仕掛けた。マイトガインを倒せ。さもなくば、轟龍を爆破する」と。戦意を喪失しかけながらも、ジョーさんは、再びマイトガインに挑みます。ぼろぼろになりながらも立ち上がってきたGマイトガインに驚きつつ、羽交い締めにすると。そこでまたエグゼブの高笑いが。「よくやった! お前の役割はここで終わりだ。マイトガインもろとも死ね!」まあ、そうだよなあ。いくら腕が立つとはいえ、言うことをきかない恩知らずは使い捨てるのが一番です。マイトガイン亡き後、力がある者が残ってるのも厄介だしな。爆破を悟った轟龍は、急いでマイトガインから離れます。それを見たエグゼブは激昂、もう一石二鳥を狙わず轟龍の自爆スイッチを押します。ところが。がちがちとスイッチを押し込んでも爆発は起こりません。ここでかぶるのがウォルフガングさんのモノローグ。「科学者をナメるなよ……」爆弾はウォルフガングに内緒で仕掛けられたはずですが、それをウォルフガングさんが内緒で外してたんですね。

自爆の危機が去り、轟龍は再びマイトガインと対峙します。今度こそ決着をと息巻く舞人さんに、「お前と決着をつける前に、倒さなくちゃいけない奴がいる。そいつは、お前にとっても敵だ」と告げ、飛び去っていきました。残された舞人さんはちんぷんかんぷんです。決着をつけるの言い出しっぺはジョーさんなのに、それより前にやることがあるって。面倒くさい奴ではありますが、向こうから去って行かれるとこう、なんだかフラれた気分?(違)ここに来てジョーさん、絶妙な落としのテクを使っております。押しても駄目なら引いてみな、ってな。さて、敵の敵は味方、になるのかどうか。

伏線回収が始まると、そろそろ終盤だなあとか思います。が、次回はビトンさんです。かぼちゃ……?

*1:香港映画でサモ・ハン・キンポーがやるように両手に持ってもぐもぐ