アズラエルさんまとめ。

というわけで、最終回まで見ました。>ガンダムSEED ダンナが富野信者なので白い目で見られましたが、面白かったよアズラエルさん。
見終わって、一応wiki先生でブルーコスモスとはなんぞやとか見てきて。はあ、なるほど。ここから先はほぼ妄想。


アズラエルさんはいいとこのボンボンで、親の財力か何かのおかげでナチュラルの中ではそこそこ出来のいい方だった。財力があって何故コーディネーターにならなかったのかは謎ですが、まあ、信じてる宗教の影響でもあったのかも。あんな風にコーディネーターを憎んだのは、wikiにはコーディネーターにバカにされたのが原因とか書いてあった気もしますが、多分名家の血を汚してはならんとかそういう、親世代からの教育もあったんだろうと思われます。コーディネーターは偽物である、という刷り込みでもないと、排斥運動のリーダーまではやらないと思うのだよね。直接の原因はプライドを傷つけられたことだとしても、そもそも内心で周囲をバカにしていないとあんな風に高すぎるプライドが育たない。
本編でのアズラエルさんは本当に小物で、ヒステリックにキィキィ怒鳴るばっかりだったけれど。ブルーコスモス政治団体というよりある種の宗教団体なので、信者を集めるにはそれなりのカリスマがなきゃいけないと思うのだ。何故アズラエルさんはブルーコスモスの盟主たりえたか、といえば。コーディネーターに対する憎悪に打算がなかったからだと思うんですよね。利用できる部分は利用して、政治的に上手くやっていこうなんて考えていると、想いは弱くなる。打算から出る言葉は、人の心には響かない。「コーディネーターなどいなくなればいい」という強い想いは、そのままアズラエルの言葉にパワーを与えたんだと。だから、同じようにコーディネーターに嫉妬していた人々の心を掴んだ。酔わせるための言葉は上手いと思うんです。肥大したプライドは自己正当化に長けていて、それをそのまま、「我らの正義」にすればいいだけだから。自分を正義だと思うことは本当に気持ちいいことで、「疑いようのない悪」を責める言葉は、過激な方が喜ばれて。まあ、そういうのは得意そうだから、それである意味ヒーローになったんだろうなと。
ああいう出方をして、物語の中の憎悪を一身に背負って死んだアズラエルさんですが、その死を悼んだ人もいたと思うの。ドミニオンでの死に際のみっともなさは、密室での出来事だから誰も知らないし。
どんだけアズラエル好きだよって感じの長文ですが。ねじれてどーにもならなくなってるキャラも好きなんですw ヤなヤツだったなあアズラエル。駄目な人過ぎていっそ見事だ。高圧的で人間不信でプライド高くてどーにもなんないんですけど、なんか寂しそうだったな。バカだけど無能ではないし。多分勝つこと以外を許されなかった、可哀想な人なんだよね。
まあ、檜山声っていうことでものっそ分厚いフィルターがかかってるんですけどw あの手の人間くさい駄目な人は好きです。アギトの北條たんとか、555の琢磨たんとか。(中の人同じやん)琢磨たんにエビ姐さんがいたように、アズラエルさんにも膝枕してくれるような誰かがいればよかったのになあ。
なんというか、檜山さんの悪役声大好き、という話だと思いますw 多分。