勇者王ガオガイガーFINAL #2

FINAL 02「破壊神! 嵐の決戦!」

あああ護君が、護君が……(涙)正直に言うとこの回は初見後に書いた方がよかったかもしれん。

Qパーツの保管場所に現れては強引に奪ってゆく護君。2つが保管されていたオービットベースにも当然現れます。護君にしてはおかしい行動に驚きを隠せないGGG隊員たち。けれど色々調べてみても護君に間違いはなく、護君だと思いながら戦わざるを得ない。その辺の裏切られた想いと葛藤がすごくよかったので、このあとの展開を知った後見直すと色々薄れちゃってのう。。「僕たちの宇宙を守るために必要なことなんだ!」と護君は言います。その”僕たち”が当然地球を含むこの宇宙のことだと思っているからこそ、おかしな様子の護君にも惑わされるわけですよ。大の虫を生かすために小の虫は殺してもいい、そんなことを言う子ではなかったはずですが、護君が言うのなら、それほどの大変な事態が起きているのかも、という懸念が捨てきれないわけです。

そんな中で、全力で戦う決意をした凱兄ちゃんの心境はいかばかりか、と。駄々をこねる可愛い弟分が、己と同等の力を持って対峙してくる。その過ちは正さねばならないけれど、力が拮抗しているが故に手加減をすることができない。生身同士の殴り合いならまだしも、敵を倒すために得た強大な力でぶつかり合わねばならない葛藤が、なんというかたまらないわけですよ。

ゴルディーマーグを呼ぶ決意をした時の声がすごく良かったなあ。迷ったら殺られることが、直接対峙している凱兄ちゃんには痛いほど判る。惑う周囲を叱りつけてでも、あの護君は止めなければならない。その切ない決意が振り絞るような声にだな。
また護君の煽りもヒドくてな。力を手に入れてはしゃいでいるだけの子どものような台詞で。そのガキっぽさが彼の行動に妙な信憑性を与えてしまい。地球を出て旅をするうちにちょっと間違えちゃっただけのように見えるんだなこれが。一連の行動はわりと非道で、やってるのが護君じゃなければ容赦なく叩けるんだろうけども。

「勝利するのは、勇気ある者だァア!」の叫びとともに、凱兄ちゃんは勝利します。勝っても全然嬉しくなさそう。傷ついた護君を抱えて「ごめんな……」と呟く様も切なくて。ど、どうしてこんなことに! と思わざるを得ないのですが。

どうしてこんなことになったのかの話は、次巻の感想ですることにしましょう。まあ今頃ネタバレを気にしても意味ないかもなんですが、ここ読んで見る人もいるかもしれないしな。

あ、そだ、これは書いとかないと。ガオファイガーのコクピットはえろい。(ぉぃ なんでそんなに拘束具なの? 操作性とかどうなってるの? あんなに両手両足をがっちりキメられてたら不慮の事故で動かなくなったときに大変じゃないの? ロボットへのダメージが操縦者にダイレクトに伝わるシステムは勇者ライディーンの頃から萌えツボなのでたいそう萌え萌えしましたけども。ただの操縦席じゃなくて、エヴォリューダーの能力もある程度使って動かすための形態とかだとすごく萌えます。シンクロ率的な意味で。